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井上涼展ーキラキラゴールデンびじゅチュ館ー

MOA美術館に行ってきました。

熱海駅からバスに乗り、クネクネとした坂道を揺れに揺れて、辿り着いたのが、MOA美術館。

坂道だらけの熱海らしく、美しい相模湾の眺望を楽しむことができる美術館です。

受付を済ませ、長い長いエスカレーターを上がると、

途中には、万華鏡の世界を表現したプロジェクションマッピング?がお出迎え。

かなり大きな美術館であることを実感できる空間が広がります。

そして、エスカレーターを上った先の窓の向こうには、広い広い大海原が・・

海って、海って、やっぱりいいな。気持ちもせいせいと広がっていく。ちっちゃなことを気にするなって、言われている気がします。

入り口パネル

井上 涼さん

NHK ビジュチューンでご存知の井上涼さん。

youtubeで見始めたら、止まらない、止まらないです。

作詞、作曲をし、歌も歌って、アニメも描いて、この素晴らしくユニークな発想にクスクス笑いが止まらない。いやー、完全にノックアウトされます。

そんな井上さんの展覧会はきっとユニークに違いない。

夏休み中でもあったので、お子様連れのご家族が多くて、いつもの展覧会の雰囲気よりは、賑やかです。展示会入り口にあったご挨拶パネル前には、びじゅチューンの今までの映像が流されており、そこでクギ付の子供たちがたくさん・・。かくいう、わたしもしばらく、映像をひたすら眺めて動けなくなってしまいました。

ホントにどっから来るんだ、この発想?と心の中で爆笑です・・

キラキラゴールデンびじゅチュ館

展示内容は金がテーマでした。昔から数多くの美術品に使われてきた金について、わかりやすく説明してくれています。

実際、沈金や蒔絵を体験してきたそうで、実際のビデオ映像を含めながら、

その技法をわかりやすく説明してくれています。蒔絵がこんなに手間暇がかかることを、改めて知りました。(あれ?かつて、輪島塗の美術館にいった記憶はどこへ消えた?)沈金の艶やかなうつくしさも改めて教えてもらった。私が、今小学生に戻るなら、自由研究は蒔絵の作り方で決まりだろうな。

ラストには、巨大なスクリーンにアニメ映像が流れます。

井上涼ワールド全開です。

堅物でクソ真面目な私は、このユニークな発想が心底うらやましい。(もしかして井上涼さんは、真面目な方かもしれません。体験映像を見て感じました。)

アニメのストーリーの中に、熱海の花火大会が出てきて、まだ若かりし頃、友人たちと眺めた記憶に、胸がキュンとなってしまいました。

熱海は盆地のためか、花火の音色が特別に胸に染み入り、心に残ります。

いっぷく

目の保養の後は舌の保養。

美術館敷地内にあるお蕎麦屋さん そばの坊へ。

くるみだれのお蕎麦を注文しました。

甘すぎないくるみだれで、ペロリと平らげてしまった。

お隣りのご家族が頼んでいた、桜海老のかき揚げも美味しそうだなと、横目で誘われつつ・・

食後には、館内のカフェで伊豆高原のソフトクリームをいただくことに。コーヒーと相まって、ほーっと疲れを癒してくれる。海が一望できる場所を陣取り、急に降りだした雨のせいで、うすぼらけになった海と空の境界線を、ただただ眺めていました。 

相模湾が一望できるカフェ