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工芸を我らに

資生堂アートハウスに行ってきました

新幹線は速くていいけれど、たまには東海道線に揺られようと、てくてく静岡県は掛川駅へと向かいました。

車窓から広がるのどかな景色。

青い空と白い雲、平らでのどかな山並み

人気のない寂しいプラットホーム。

ことっことっ、ごとっごとっ

電車らしい響きと揺れが、私の胸を掻き立てます。

掛川駅からさらに天龍浜名湖鉄道(1車両しかない、いい感じの電車)に乗り換えて、隣りの掛川市役所前で下車。

天竜浜名湖鉄道

そこから歩いて10分くらいでしょうか。

着きました、資生堂アートハウス!

芝生が綺麗に整えられ、青空とのコントラストが美しい。

広い芝生の上に佇むアートオブジェの数々。すでに楽しい!

資生堂アートハウス内

資生堂が提案する美しい生活のための展覧会


窓からたくさんの陽光が降り注ぐ明るい室内。

こちらの展示会はなんと無料です!

 ”工藝を我らに”というタイトルで、

今回で3回目となる展示会。

日本の工芸作家によるグループ展です。

和文化好きの友人から、すごくいいよと勧められて、はるばる足を伸ばしてみました。

日常のワンシーンを想定した見立てで飾られていて、各々が作品を持ち寄り展示してあります。 

アート作品となると、一歩離れ鑑賞するイメージがありますが、こちらは、私たちの日常に起こり得るイベント(お正月やバレンタインデーなど)をテーマに

”こんな時は、こんなコーディネートでどうでしょう。”と

素敵な提案をしてくれる、嬉しい展示会です。展示量もあまり多くないので、じっくりゆっくりと鑑賞できました。

和文化,和食器、テーブルコーディネートなどに興味をお持ちの方なら、お気に入りの時間が過ごせると思います。

私も和文化が好きなので、素敵な作品を堪能出来て、すごく幸せな時間を過ごすことができました。

 

今回の目玉は、作家たちが、それぞれ分担して一つのテーマで一つの茶箱を作る企画でしょうか。

資生堂だけに”椿”がテーマで

陶芸家 今泉今右衛門の椿のお茶碗をはじめ、それぞれの作家の意匠が素敵でした。

なかなか手軽には手に入れる事ができないお値段のような作品ばかりだとは思いますが、

一つ一つお気に入りを集め、そのお気に入りに囲まれて過ごす友人や家族との時間。

その時間をコーディネートする、楽しみ。

そんな提案を一つのお手本として、見せてもらえました。

いや〜、すごく素敵な作品ばかりだったな。

来年も開催することが決まっているので、また行きます!

今日のいっぷく

目の保養の後は、やはり、舌の保養。

何にしようか悩みましたが、やっぱりうなぎかな。

うなぎ甚八へ

着いたのは13時近かったのですが、サラリーマンとおぼしき方々が外で待っているではありませんか。

なんとー、この猛暑の中、外待ちかと恐れ慄きましたが、思いの外早く席にご案内していただけました。

ダイエット中なので、1番の小サイズ・梅を頼み、昔ながらの店内を見渡す。うなぎを焼く煙、きびきび働くスタッフ、傍らから聞こえてくるテレビの音が、夏の思い出の1ページとなり、脳の記憶に焼き付いてゆく。

お待たせしましたーの声。

梅だけにやはり小ぶり?やっぱ、松にしとけば良かったかなとちょっと後悔しましたが、早速いただく事に。

美味しい!

子供の頃によく、母が夕食に出してくれた味に似ている。

甘じょっぱくて、柔らかくて、山椒が良く合う。

ホクホクの身に、どんどん箸が進む。

箸休めのお漬物や、三つ葉たっぷりのお吸い物。あー日本人最高!ってなるよね。

 

満腹満腹、またまた幸せいただきました。

電車の時間まで、まだ余裕があるので、掛川城も見学することに…

店を出て、駅と反対側をみれば、何やら

お城の門らしい風情。

もう、すぐそこなのだと早速歩き出したが、着いてみると

天守閣は修理中の文字が…

そーかい、そーかい。では、外観だけパチリ写真を撮ってよしとしよう。

お城って、一気に昔の生活を想像したくなるような、哀愁?があるよな・・

掛川駅に戻るころには、完全に干からびてしまったわたし。冷たい、み、水を・・・しかし、お茶できるところが見当たらない。いや、それどころか椅子も見当たらない…

冷房が効いたキオスクで、お土産を見ながらも、やたら長居する私なのでした。

掛川城

基本情報


資生堂アートハウス 

https://corp.shiseido.com

工藝を我らに

https://www.kakegawa-kankou.com