長谷川等伯 松林図に会いに
上野駅、または鶯谷駅から徒歩5分〜10分の距離にある東京国立博物館。
今まで何度も近くまで来ているのに、なぜか、今まで行くことなく過ごしてしまった。
今回は、長谷川等伯の松林図を目当てに訪れてみました。
まずその広さに驚き。どこから見て良いものかわからないが、すでに15:30。
これは、目的にまっしぐらしかないと、松林図を目指してどっこいしょ。
重い体にムチを打ち本館2階を目指す。
入り口正面には吹き抜けの螺旋階段があり、階段踊り場には素敵な壁時計。
細部の装飾も素敵で、建物自体が魅力的。
広い空間を沢山の人が自由に行き交っている。
すでに楽しく気持ちが踊る!
一目散に目指すつもりが、入り口初めに縄文土器がお出迎え。
やっぱり順番に見て行かないとー。
教科書で見たなぁー。
なんか素敵でウキウキする。
縄文土器を作った人も、2000年以上の時を経て、ひとりのおばさんを感動させるとは想像もしなかったに違いない。
燃えるような形状の火焔形土器に底知れぬ人間の想像力と美意識を思う。
どうやら、日本の美術を時代を追って展示してくれているようだ。
弥生土器の器や銅鐸 飛鳥時代の仏像 平安時代の書や蒔絵
その時代を代表する、数々の見ごたあるお宝に時間を忘れて見入ってしまった・・
ひとだかりの山が見える、もしかして、ついについに…。
その先には心待ちにしていた空間が・・。
印象的な濃淡のグラデーション、思いきりの良い筆使い、靄に包まれた幻想的な世界。
静寂の中に、迫りくる勢い。
。。。
出会えて、一生の間に会えて良かった。
長谷川等伯の松林図以降も
酒井芳一の繊細な絵 広重の大胆な構図などなど
見ていて楽しい作品が並び、さすが国宝の宝庫。
大大満足の東博でした。
帰る頃は,すっかり日が沈み、ユリノキの木の表慶館が美しく、
とても一度では回りきれない東博の再訪を誓うのでした。